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タイラー・コーエン「どうして経済成長がはじまったのか」(2021年3月23日)

[Tyler Cowen, “When Did Growth Begin?” Marginal Revolution, March 23, 2021]

――という論文が出た.副題は「1250年~1870年のイングランドにおける生産性成長の新たな推定」で,Paul Bouscasse, Emi Nakamura, Jon Steinsson の3名による共著だ:

1250年から1870年にかけてイングランドで生産性がどう推移したか,その推定を本稿では提示する.この期間に実質賃金に強く影響を及ぼしていたのは,疫病で増減を誘発された人口の変動だった.本稿では,こうしたマルサス的な経時変化を考慮した生産性推定の新手法を開発し実地に試す.我々が用いた標本では,早い時期の生産性成長はゼロなのが見出される.生産性の成長は1600年にはじまっている――名誉革命のほぼ1世紀前だ.1600年以降の生産性成長には,2つの局面がある:最初の局面は1600年から1810年で,10年あたり 4% の穏やかな成長を見せている.その後,産業革命の時代に急速に加速して10年あたり 18% の成長を見せている.我々の証拠は,成長がはじまった理由に関する諸説を区分する助けとなる.とりわけ,17世紀イングランドのブルジョワ的制度改革に先立って広範な基盤をもつ経済的変化が起こり,これが制度改革を引き起こす助けとなったかもしれないという考えを我々の発見は支持している.また,本稿ではマルサス的人口要因が実質賃金に及ぼした影響の強さを推定する.そうした要因は弱く,1800年以降の生産性成長に容易に圧倒される程度にすぎない.
我々の発見は,

Via Anton Howes. 著者の一人である Steinsson が関連した連続ツイートをしている.


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