経済学101は主に皆様の寄付によって賄われています。温かい支援をお待ちしています

タイラー・コーエン「アートコレクションの現在」(2017年5月23日)

Tyler Cowen, “Art Collection Today“(Marginal Revolution, May 23, 2017)

この本「Art Collection Today(アートコレクションの現在)」の著者はダグ・ウッダム氏で、副題は「芸術熱狂者すべてに市場の眼識を」である。

私はこの本のすべてが好きだ。著者は経済学博士号を取得していて、マッキンゼーのパートナーおよびクリスティーズの重要な役職に就いていたというところにも留意してもらいたい。

したがって、腐敗した鑑定手法に基づき、如何にアートが資金洗浄に使われているかや、誇張された価格で寄付されることで租税回避にも使われているかが、もっと説明されているべきだったと私は思う。それらは、過去何十年かの間に流動性の高いアート作品の価格が急上昇した大きな理由だ。ほぼ間違いなく、アート市場は今日の西洋世界で最も腐敗した市場のひとつである。

インストグラムのフォロワー数から見ると、今日の三大芸術家は、バンクシー、JR(Jean René)、シェパード・フェアリーである。

故人となったアーティストについては、ツイッターのハッシュタグで最も多いのが、ウォーホール、ピカソ、ダリ、ゴッホ。次にダヴィンチ、モネ、ミケランジェロだ。

現在、世界で最も高値をつけるアーティストは、オークションセールで見ると、25人中8人は中華系になる。そのうちの何人をあなたは知っているだろうか?その8人とは、崔如琢(Cui Ruzhuo)、范曾(Fan Zeng)、周春芽(Zhou Chunya)、張曉剛(Zhang Xiaogang)、何家英(He Jiaying)、黄永玉(Huang Yongyu)、刘韡(Liu Wei)、そして朱銘(Ju Ming)だ。

これが周春芽(Zhou Chunya)の作品

オスカー・ワイルドはこう言った、「銀行家が晩餐に集まれば芸術の話をし、芸術家が集まればお金の話をする」と。

この本を喜んでお勧めする、ただ〔アート市場の〕ほんの一部しか語っていないということに留意してもらいたいが。


コメントを残す