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タイラー・コーエン「サービス部門の新たなお仕事あれこれ:《スペイン式ハムスライスの供給と需要》 編」

[Tyler Cowen, “Those new service sector jobs, supply and demand Spanish ham slicing edition,” Marginal Revolution,December 21, 2016]

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55歳,世界最高峰のハムスライス職人――フローレンはそのサービスに相応の料金をとっている――ハム1本をスライスするのに4000ドルをとるという.

フローレンは愛称だ.そう呼ばれるのを本人も気にいっている.彼はこれまで数多くの多彩な有名人たちのためにハムをスライスしてきた.バラク・オバマ大統領,ロバート・デ・ニーロ,デイヴィッド・ベッカム,さらには,スペインのファン・カルロス国王陛下のためにスライスしたこともある.ハモン・スライスの匠の技を披露した場所もさまざまだ.オスカー賞の受賞会場,ハリウッドの内輪パーティ,ラスベガスやマカオのカジノなどなど.一年中,各地で開催されるF1レースのサーキットを転々としながら,パドックの VIP たちやラウンジのトップレーシングチームのためにハムを切る.

ハモン愛好家たちのあいだでは,どうやらスライス機は論外らしい.摩擦で生じる熱でハムの味がかわったり脂肪がとけてしまったりして,ハムを賞味する経験がすっかり台無しになってしまうのだという.だが,スペインで催されるそれなりのカクテルパーティやイベントならきまって専門のハムスライス職人がいるものだが,ハム1本あたりの費用はだいたい250ドル程度だ.これでは,とうてい生計を立てられない.このため,職人たちの大半は兼業だ.一方,フローレンこと Florencio Sanchidrián はハム1本あたりおよそ4000ドルを請求し,1時間半かけてスライスする.

さらに:

「ハム切り師が英語をしゃべるのもちょっとどうかと思いますね」と彼は語る.

全文はこちら.この記事を教えてくれた Chug に感謝.


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