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タイラー・コーエン「性風俗施設が性犯罪を抑止する」(2021年6月27日)

Tyler Cowen “The Effect of Adult Entertainment Establishments on Sex Crime Marginal Revolution, June 27, 2021

本論文では、性風俗施設の存在が性的虐待やレイプを含む性犯罪事案にどのように影響するかを検討する。私たちはニューヨーク市における自己申告でない性犯罪報告1 の正確な場所と、性風俗施設のオープン日及び正確な位置を組み合わせた毎日及び毎週単位の高頻度なパネルを構築した。これら性風俗ビジネスがそのオープンから1週間で各警察署管区あたり性犯罪を13%減少させ、それ以外の犯罪には何ら効果がないことを見出した。この結果は、主に潜在的な性加害者が犯罪を犯す代わりにこれらの施設に通うことでこの減少がもたらされることを示唆している。私たちは、警官の増加、路上売春婦の減少、性風俗ビジネスがオープンした地区における潜在的な被害者のありうべき減少といった、こうした結果をもたらしうるその他のメカニズムの可能性も排除している。この効果は他の性犯罪指標を用いた場合でも堅牢である。

以上はシアッチとスヴィアチによる新論文からの抜粋で、ジェニファー・ドレアクからの情報。この価値観の衝突は公共政策において何度も見てきたものだ。実際の被害者たち、つまり性的虐待やレイプ被害にあうかもしれない人たちの利益の側に立つか、性風俗施設によって自分の資産価値が減少してしまうかもしれない地権者や家主の側に立つか、読者諸兄ならどちらを望むだろうか。これもまた、「嫌なものは輸出してしまえ!」というNIMBY2 ジレンマのままだ。

  1. 訳注:被害者の申立によるものではなく、警察が確認したもの。原論文ではこれによって性犯罪に関する自己申告バイアスを最小化できるとしている。 []
  2. 訳注;Not in my back yardの略。火葬場や屠畜場など、必要だが自分の近くにはあってほしくないことの意。 []

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