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タイラー・コーエン「豚インフルエンザワクチン割り当ての政治経済」(2020年11月21日)

[Tyler Cowen, “The political economy of Swine flu vaccine allocation,” Marginal Revolution, November 21, 2020]

これまでの研究では,官僚制度に関連した各種の結果を説明するのに「議会優位」の効果が要因として取り出されてきた.本分析では,議会優位の概念を H1N1 すなわち豚インフルエンザのワクチン投与の割り当てに敷衍する.ワクチンが配布されはじめた当初の期間に,関連する下院監督委員会に民主党系選出議員がいる州では,議員1人につきおよそ6万の追加投与を受け取っている.ただし,この政治的な有利は,ワクチンの流通がはじまって3週間後には消失している.ワクチン割り当てに関する意思決定に政治的要因が役割をはたしたのは,ごく短期的にワクチン供給が不足していたときだけだったのだ.若年層や初期対応者など,疾病管理予防センター (CDC) が特定したリスク保有集団により多くのワクチンが投与されることはなかった.それどころか,わずかながらワクチンユニット数は他より少なかった.

上記は,Matt E. Ryan による Economic Inquiry 掲載論文から.(Via Henry Thompson)


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