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タイラー・コーエン 「サッカーはあなたの力になってくれる?」(2014年2月9日)

●Tyler Cowen, “Is soccer good for you?”(Marginal Revolution, February 9, 2014)


「その答えはおそらくイエス」と語るのはDoerrenberg&Sieglochの二人。「あなた」が失業者であればなおさらそうらしい。

本稿ではドイツ社会経済パネル調査(SOEP;調査期間は1984年~2010年)のデータを利用してサッカーの大規模な国別選手権大会(UEFA欧州選手権およびFIFAワールドカップ)が失業者の求職意欲に及ぼす影響を探る。聞き取り調査の日時(対象者にいつの時点で聞き取り調査を行うか)はランダムに決定されるというSOEPの特徴に目を付けて検証を行ったところ、サッカーの国別選手権大会には失業者の働く意欲や留保賃金1といった動機(モチベーション、意欲)に関わる変数の値を高める効果がある2との統計学的に有意な結果が得られた。それに加えて、サッカーの国別選手権大会のようなスポーツイベントには健康状態に関する自己評価だけではなく景気の成り行きに関する不安(といった失業者の幸福度に関わる変数の値)を高める効果も備わっていることが見出された。

論文の草稿はこちらケヴィン・ルイス(Kevin Lewis)経由で知ったものだ。

  1. 訳注;「働くのであれば最低でもこれくらいの賃金は欲しい」(これ以下の賃金しかもらえないのであれば働きたくない)という賃金の最低限の希望額 []
  2. 訳注;サッカーの国別選手権大会には新たに職を見つけるのもそんなに難しくないと思わせる(という意味で失業者に自信を持たせる)効果があるとの結果も得られており、留保賃金が高まるという結果になっているのはサッカーの国別選手権大会には失業者に自信を持たせる(失業者を強気にさせる)効果があるためではないかと推測されている。 []

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