●Tyler Cowen, “Game theory questions about Japanese TV”(Marginal Revolution, July 5, 2005)
質問;日本ではテレビ番組が中途半端な時間に始まりますが、そのことはご存知でしょうか? 6時58分から開始する番組もあれば、7時ちょうどに始まる番組もありますし、7時5分開始の番組もあります。どうしてなのでしょう?
答え;数年前までは日本のテレビ番組も大抵は正時1に始まっていました。しかし、視聴率競争でライバル局に負けないために正時よりも少し早めに番組を始める放送局が出てきたのです。正時(例えば6時ちょうど)に番組が始まると正時よりも少し前(例えば6時55分)に番組が終わりますが、視聴者は番組の終了とともにテレビのチャンネルを次々と替える傾向にあります。チャンネルを替えた時にコマーシャルが流れていればまたすぐにチャンネルを替えられてしまいますが、(例えば6時58分開始の)番組が始まっていればそのまま視聴してもらえる可能性があるわけです。また、番組が正時を少しまたいで終わることになれば、視聴者に(チャンネルを替えられることもなく)次の番組も引き続き視聴してもらえる可能性が出てきます。というのも、他の局の番組が正時に開始されていれば、その局にチャンネルを替えた段階で番組は既にいくらか進行しており、冒頭の部分を見逃してしまうことになるからです。しかしながら、今ではNHK以外のどの局も同様の手法を採用しています。そのため、正時から少しずらして番組を始めたところで何の得にもならない状況となっており、他の局を出し抜くためには番組の開始時間をさらにもっと早めなければならないという一種の悪循環に陥っているようです。
この質問に対する答えを寄せてくれた多くの方々(あまりにも大勢にのぼるため一人一人の名前を挙げることは差し控えさせていただく)に感謝します。
上のQ&Aはこちらのサイト2から引用したものだが、他にも日本に関する面白いQ&Aが数多く集められている。眺めているだけで30分は楽しむことができるだろう。個人的に目を引いた他の情報にも触れておくと、多くの日本人は緑色のことを青色と見なしているらしく、日本では自殺をする時に靴を脱ぐ習慣があるとのことだ。
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