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タイラー・コーエン 「誰かといたい保守、一人でいたいリベラル」(2008年2月25日)

●Tyler Cowen, “The personality traits of liberals and conservatives”(Marginal Revolution, February 25, 2008)


まだまだ続報がありそうだ

ウィルソン(David Sloan Wilson)&ストロム(Ingrid Storm)の二人は、その他の要因(交絡要因)の影響をコントロールするために、白人のプロテスタントである10代の若者に対象を絞ることにした。実験に協力したのは、プロテスタントの二つの異なる派に属する若者たち。その二派というのは、保守寄りとして知られるペンテコステ派と、リベラル寄りとして知られる聖公会派。

実験に参加した若者たちにはポケットベルが渡された。2時間おきくらいの間隔で呼び出し、今何をしているのか、今の気分はどうかなどといった質問に答えてもらったという。

それぞれの派に属する若者の間には、意外な違いが見出されたという。例えば、聖公会派に属するリベラル派の若者は、ペンテコステ派に属する保守派の若者よりも、強いストレスを感じて日々を過ごしているのが見出されたという。それは1日のうちで時間を問わずだが、誰と一緒に過ごすかを自分で決められない場合はとりわけ強いストレスを感じる傾向にあったという。一方で、保守派の若者に関しては、誰と一緒に過ごすかを自分で決められようが決められまいが、感じるストレスの度合いに違いは見られなかったという。意外な違いは他にもある。リベラル派の若者は一人でいるのが好きなようで、自由に使える時間の4分の1を一人で過ごしている――保守派の若者は、自由に使える時間の6分の1を一人で過ごしている――。リベラル派の若者は、一人でいる場合も、誰かと一緒にいる場合も、同じくらい退屈に感じており、一人でいる時間が多いのはそのことも関係しているのかもしれない。保守派の若者は、誰かと一緒にいる方が一人でいるよりもずっと楽しく(退屈じゃなく)過ごせており、血の繋がっていない他人(友人も含む)よりは家族と一緒にいる方を好んでいる。おそらく最も興味をそそられる違いは、信仰心の篤(あつ)さと親に反論するかどうかの関係だろう。リベラル派の若者に関しては、信仰心が篤いと自認しているほど、親と意見が合わない時に反論するのも厭(いと)わない傾向にある一方で、保守派の若者に関しては、それとは逆の傾向が見られる――信仰心が篤いと自認しているほど、親と意見が合わない時に反論を控える傾向にある――らしいのだ。

ウィルソン本人による研究の要約はこちら。うまく要約されてはいるが、数ある発見の中でも「どうだかね」っていう結果――保守派の方が同調傾向が強い――が強調されているようだね。

いつかはきっとはっきりしたことがわかるようになるんだろうけど、ランダムに選ばれたわけじゃない二つの集団であっても、まったく同じパーソナリティーを備えてるってことはあり得ないだろう。適切な比較対象を選ぶにはどうすればいいんだろうね? 信心深いプロテスタント同士を比較対象に選べば、いくつかの要因はコントロールできるんだろうけど、果たして保守派とリベラル派の典型と言えるメンバーを選び出せているんだろうかね? ペンテコステ派と聖公会派を比べてるだけなんじゃないのかね?


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