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タイラー・コーエン 「J・K・ローリングは経済学者の名前を使って正体を仄めかしていた?」(2013年7月26日)

●Tyler Cowen, “Did J.K. Rowling use an economist clue for her pseudonym?”(Marginal Revolution, July 26, 2013)


Language Logの回答は、「イエス」。(ハリー・ポッターシリーズの著者として知られる)J・K・ローリングが自らの正体を偽って新たに出版したばかりの本(探偵小説)では、ロバート・ガルブレイス(Robert Galbraith)というペンネームが使われている。さて、Language Logの推理に耳を傾けるとしよう。

ヒントは、名前の並びにある。ローリングが生きてきた中で一番有名な「ガルブレイス」と言えば、ジョン・ケネス・ガルブレイス(John Kenneth Galbraith)であることは疑いない。カナダ出身のリベラルな経済学者であり、ケネディ政権下で外交官を務めたガルブレイス。ハーバード大学の経済学教授だった、あのガルブレイスだ。彼のイニシャルは・・・そう、J.K. ここまで言われても、「あっ」と気付かない人がいるだろうか? さあ、悔しがるがいいさ。

全文はこちらを参照のこと。ところで、ローリング自身は、これとはちょっと違った説明をしているようだ。

ローリング本人の説明によると、「ロバート・ガルブレイス」というペンネームは、2人の人物の名前を組み合わせたものだという。2人の人物とは誰かというと、そのうちの一人は、彼女にとってヒーロー的な存在である、ロバート・F・ケネディ(Robert F. Kennedy)。残りのもう一人は、エラ・ガルブレイス(Ella Galbraith)。ローリングがまだ幼かった頃に思い付いた架空の名前であり、自分で自分に付けていた名前だという。

男性のペンネームを選んだ理由は、「自分自身からできるだけ遠く隔たった」人格で本を書こうと考えたからだという。また、ローリングは次のようにも語っている。「つい最近になって気付いたんですが、ジョン・ケネス・ガルブレイス――アメリカの経済学者。2006年に逝去――と私は、二つ目までのイニシャル(J.K.)が一緒なんです。このことがヒントとなって、正体がばれてしまうのではないかと冷や冷やしました」。

結局は、ばれなかったわけだ。ところで、先週スコットランドに行く機会があったのだが、その時に件の本(ロバート・ガルブレイス作の探偵小説)を買うことができた。エディンバラ空港にある書店の一角に、寂しげに積まれていたのだ。


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