経済学101は主に皆様の寄付によって賄われています。温かい支援をお待ちしています

ブラッド・デロング 「ヘロドトスの慧眼 ~アテナイが向かうところ敵なしの最強国へと変貌を遂げた理由とは?~」(2007年7月3日)

●Brad DeLong, “Happy Fourth of July!”(Brad DeLong’s Grasping Reality, July 03, 2007)


ヘロドトス(ハリカルナッソスのヘロドトス)の『歴史』1より。

自由であり平等であることの好ましさは、単にある一点のみに限られるわけではない。その恩恵はあらゆる点に及ぶ。アテネイを例にとると、独裁下にあった時のアテナイは、周辺のどの国よりも戦力の面で劣っていたが、独裁者による抑圧から解放されるや否や、アテナイは向かうところ敵なしの最強国へと一変したのであった。圧制下に置かれている時には、自分自身のためではなく独裁者のために働いているのだという意識もあって、アテナイの民は最善を尽くそうとはしなかった一方で、圧制のくびきから解き放たれるや、アテネイの民は相手(敵国)を打ち倒すために必死になって戦うようになった。各人がそれぞれ自分自身のために働こうと意欲を燃やすようになったからである。

当時(紀元前4~5世紀頃)のアテナイが秀でていたのは軍事面だけじゃなかったようだよ。

  1. 訳注;岩波文庫版(松平千秋訳)の『歴史』だと、以下の引用の出所は中巻の165ページ(第5巻の78節)ということになる。ちなみに、以下は拙訳。 []

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください