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マイルズ・キンボール 「空気をきれいにすることも大事だよ ~通気性が悪い屋内にいると、新型コロナウイルスに感染する危険性が高まる~」(2020年9月3日)

●Miles Kimball, “Indoors is Very Dangerous for COVID-19 Transmission, Especially When Ventilation is Bad”(Confessions of a Supply-Side Liberal, September 03, 2020)


 

ニュースを見ていてつくづく実感させられるのは、新型コロナウイルスに感染するかどうかを左右する上で「ウイルス量(ウイルス負荷)」(“viral load”)がいかに重要かということだ。大量のウイルスに曝(さら)されるのは、少量のウイルスに曝されるのに比べると、ずっと危険なようなのだ。このことから次の二つの帰結が導かれることになる。 (a) 他人と近い距離にいる時間の長さによって新型コロナウイルスへの感染のしやすさは変わってくる。(b) 所在場所の通気性の良し悪しによって――屋外のような通気性がいい場所にいるか、屋内のような通気性が悪い場所にいるかの違いによって――新型コロナウイルスへの感染のしやすさは変わってくる。

あるいは、こうも言い換えられるだろう。できることなら、家族以外の赤の他人と屋内で長時間一緒に過ごさないこと。 どうしても赤の他人と屋内で長時間一緒に過ごさなければいけないようなら、マスクを着用せよ。相手との距離を保て。通気性をよくするためにできる限りのことをしろ。飛行機に乗らないといけないようなら、エアコンの吹き出し口を開けて、その間近の席に座れ(飛行機には高性能のHEPAフィルターが搭載されていて、機内の空気が清められているのが普通だ)。

ケイトリン・マッケイブ(Caitlin McCabe)が「屋内で新型コロナウイルスから身を守る術:空気をきれいに」(“Key to Preventing Covid-19 Indoors: Ventilation”)と題された記事で、屋内で新型コロナウイルスから身を守る術について詳しく取り上げている(以下の引用はすべてこの記事から)。専門家たちも屋内の通気性をよくすることの重要性を強調し始めているようだ。

手洗い、マスク着用、ソーシャルディスタンス(自発的に他人との距離を保つこと)。一人ひとりがやるべきコロナ対策の一覧だが、そこに屋内の通気性をよくすることを付け加えるべきだとの声が専門家の間から上がっている。

多くの人は他人との距離を保つように心掛けているが、通気性が悪い屋内に長時間いる場合は他人との距離を保つだけではコロナ対策として十分とは言えないらしい。

新型コロナウイルスの粒子(エアロゾル粒子)が浮遊する空間に長時間いると感染する可能性があることを示す証拠が積み上がっている。とりわけ厄介なことは、これまでに起きた屋内での集団感染の事例の数々が示唆しているように、新型コロナウイルスには他人との距離が保たれていたとしても(他人と濃厚接触しなくても)感染する力が備わっている可能性があることだ。

通気性を十分によくするにはどうしたらいいんだろうか? その答えは、屋内の空気を1時間のうちに6回はきれいにするといいらしい。

専門家らの語るところによると、エアロゾル粒子が空気中に滞留しないようにするためには、学校の教室のような公共空間では1時間のうちに4~6回は空気をきれいするのが理想だという。

身近にある手段でも屋内の空気をきれいにすることができるらしい。

エアロゾルの研究者や建築技師らの語るところによると、屋内の空気をきれいにするには、外気を取り込んだり、室内の汚れた空気を清めるといいとのこと。具体的には、窓やドアを開けたり、窓用の換気扇を取り付けたり、HEPAフィルター付きの持ち運びできる空気清浄機を使ったり、冷暖房換気空調システム(HVACシステム)を整えたりすればいいという。

残念ながら、多くの学校では、教室の空気は1時間のうちに1~2回くらいしかきれいにされてないようだ。

屋内にあるレストランやバーは、マスクを着けっ放しにするのが難しい場所であることに加えて、通気性がよくないことが多い。それに、人が密集しやすい場所でもある。つまりは、屋内にあるレストランやバーというのは、コロナの集団感染が引き起こされる震源地となる可能性を秘めているのだ。屋内でのパーティーも屋内にあるレストランやバーと非常に似通った特徴を備えている。というわけで、コロナ禍の最中にパーティーを開くつもりなら、屋外で開くべし!


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