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マーク・ソーマ 「『地域経済の低迷をみた労働者が労働市場から離脱するに至る構造』」 (2015年11月19日)

Mark Thoma,  ‘How Workers Exit the Labor Market after Local Economic Downturns, (Economist’s View, November 19, 2015)


本研究の主眼は景気後退が労働市場参加率に及ぼす影響の形に置かれているが、他にも私が最新の論稿で提示した、(キャリアアップという意味での) 労働者の流動性は 『落ち込む経済的見通し』 の為に下落しているという主張を後押しにするものにもなっている:

地域経済の低迷をみた労働者が労働市場から離脱するに至る構造: 近年みられた 『大不況 (the Great Recession)』 によって白日の下に晒された事柄を目の当たりにし、我々は大規模な経済的低迷が様々な形を取って労働者に直接の影響を及ぼすその形態について日々新たに学ぶ事が絶えない状況だ。本稿で実証を試みるのは、 既に 『大不況』 の際には以前ほど顕著でなくなっていたにせよ、負の需要ショック [訳注: adverse demand shock] が起きると、それを追う様にして諸個人は、専ら移住という手段に拠って、地域の労働市場から離脱するという事実である。落ち込む経済的見通しを前に、目下労働者はますます行動を控えようとする公算が高く、したがって労働市場への再参入も望み難い。我々の研究は、負の労働需要ショックに続いて市場非参入現象が増加する事を実証するものであるが、さらにこの現象がより広い経済に対し如何なる影響をもつものなのかを解明する為のいっそうの取り組みが求められる。というのも、特に非参入が求職者の賃金ならびに雇用見込に及ぼす影響、或いは労働市場からの離脱が労働者の人的資本に及ぼす長期的影響については、未だ殆ど研究が為されていないのである。


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