アレックス・タバロック「スポーツ選手のタトゥーの著作権は誰のもの?」

Alex Tabarrok, “Athletes don’t own their tatoos“(Marginal Revolution, December 28, 2018)

ニューヨークタイムズ紙の記事有形的表現媒体に固定されている」創造的イラストは如何なるものも著作権を有している。アメリカ合衆国著作権局によれば、これはひとの皮膚上にインクで表示されたものも含む。しかし、法律専門家が指摘するように多くのひとが誤解しているのは、タトゥーの著作権はタトゥーをしているひと本人ではなく、タトゥーアーティストのものだということだ。

タトゥーアーティストの中には著作権を企業に売却した者もおり、それら企業はゲームに出てくるスポーツ選手のタトゥーがそっくりに表示してあるとしてゲーム制作会社を現在訴えている。

Solid Oak Sketches社は、3人のバスケットボール選手から5つのタトゥーの著作権を取得した、レブロン・ジェームズ選手の肖像と市内局番 [1]訳注:ジェームズは出身地の番号を自身の出生の表現として使用している も込みで。NBAオフィシャルゲームソフトであるNBA2Kシリーズにこれらタトゥーが〔無断に〕使用されているとして2016年に訴訟を起こす前のことである。
この企業は訴訟前に過去の著作権侵害について81万9500米ドル、将来の使用料として114万米ドルの取引を試みていた。
このような脅しを回避するために、現在ではスポーツ選手たちはタトゥーを入れる前にタトゥーアーティストからライセンスをあらかじめ得るようにと忠告されている。

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1 訳注:ジェームズは出身地の番号を自身の出生の表現として使用している
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