ある研究によれば,マクドナルドの店舗で宿泊する人たちの数が,過去5年間で6倍に増えている.この傾向の原動力になっている一因に,家賃の上昇と基準未満の居住環境がある.居住環境がよくないために,とくに都市部の焼け付くような気候で生活が耐えがたくなっている面があるのだ.
国際青年会議所が組織して有志によって6月に行われたこの調査では,過去3ヶ月にマクドナルドの店舗で一晩眠ったことのある人々334名を見つけている.市内で24時間営業している110店舗のうち,84店舗で宿泊する客が見られたという.
この数字は,2013年に行われた同様の調査の6倍だ.2013年の調査では57名しかこうした人々は見つかっていなかった.当時,彼らは「マック難民」「マック宿泊民」と広く呼ばれた.
ツェンワン〔香港〕の1店舗では,30名をこす宿泊客が滞在した.今回の調査に依れば,全店舗でも最大の人数だという.
研究者たちは30名以上のマック難民に詳しい聞きとり調査をすることができた.年齢は19歳から79歳で,57パーセントが仕事をもっており,71パーセントはアパートの部屋を借りたり所有したりしている.「マック難民は無職やホームレス」という通念とは異なる結果だ.
マックで宿泊する理由を訪ねられて彼らが答えた理由の1位には,「居心地」・「安全」と並んで「空調」が来ている.その下に続くのが,「高い家賃」「家族とのいざこざ」「マックでできる対人関係」「基準未満の居住環境」となっている.
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