タイラー・コーエン「よい科学者ほどよく笑う?」(2018年7月9日)

[Tyler Cowen, “Do better scientists smile more?” Marginal Revolution, July 9, 2018]

理論からも実証からも,頻繁にプラスの情動が生じる個人ほど日常生活や仕事で目標をうまく達成できることがシメされている.本研究では,つくりものでないプラスの情動の表情を科学者が表に出すことと仕事に関連した達成に正の相関があるかどうかを検討した.仕事に関連した達成を,ここでは文献面の計量(e.g.被引用数)と対人面の計量(学術的な更新のフォロワー数)で定義する.研究者向けソーシャルネットワーキング・ウェブサイトから440名の科学者を標本に取り出し,彼らが公開している写真がどれくらい笑っているかの度合い(満面の笑み,やや笑顔,まったく笑みがない)を複数名の評価役で数値化した.満面の笑みを掲載している科学者たちの方が,それほどプラスの情動の表情を見せていない科学者たちと比べて,更新を追いかけるフォロワー数をより多く引き寄せ,同じ公表論文数でも質(e.g. 論文1本あたりの被引用数)でまさっていることがわかった.プラスの情動がもたらす有益な効果に対してシン・スライシング・アプローチは,実験による証拠や長期的な追跡による証拠を補完する生態学的に妥当なアプローチとなる.プラスの情動を示す表情と科学上の影響・対人的な影響を結びつける証拠は,プラスの情動のモデルを拡大・構築する支えとなる.

これが当てはまりそうにない研究分野ってどこかにないかな…?

この論文には共著者がたくさんいる.ぼくの同僚 Todd B. Kashda もその一人だ.via 華麗なる Kevin Lewis

〔※訳者の註記: 原文のコメント欄では,「それって成功をおさめてる科学者ほどしあわせで笑顔になってるんじゃないの? そのへんをコントロールするのってむずかしいよね」と指摘が入っている.〕

Total
1
Shares

コメントを残す

Related Posts