タイラー・コーエン「今日の事実:アメリカのインフレの中身」

[Tyler Cowen, “United States inflation fact of the day,” Marginal Revolution, September 12, 2016]

(…)雇用成長の大部分が生産性の低い部門や計測できない部門に帰せられるのと同じく,物価水準上昇全体のなんと88パーセントがアメリカ経済の4つの部門によるものとなっている.

その4つの部門が,まさか医療・高等教育・不動産・処方薬だとはね.

(…)1990年1月に,これら4つの製品範疇は,平均的アメリカ人が消費に使うお金の30パーセントしか占めていなかった.(住宅がほぼ半分を占めていた.) この四半世紀以上にわたって,こうした財・サービスは他のなによりも大幅に急上昇している.それにも関わらず,いま,これら4つは消費支出全体の40パーセント足らずしか占めていない.

医療の内訳をみると,物価上昇率がいちばん高いのは歯科治療となっている.一方,テレビは1990年以降およそ12パーセントの率で価格が下がってきている.電話やコミュニケーションサービスと並んで,旅行用鞄,食器類,家庭用リネン製品も劇的に価格を下げている.耐久財は価格がおよそ3分の1まで下がっている.

ネタ元は『フィナンシャル・タイムズ・アルファヴィル』のマシュー・C・クラインの記事

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