このテーマに関する新しい論文が出てる.アブストラクトは下記のとおり:
本稿では,合衆国の成人若年層の性別・ジェンダー少数派の収入および心の健康に関する最新推計を提示する.学士号取得者の全米規模の標本から得られたデータを用いて,本研究では,LGBTQ+ を自認する人々とそれに類似した異性愛者・シスジェンダー〔生まれながらの性別と心の性別が一致している人たち〕とのあいだに顕著な収入格差・心の健康面の格差が見出す.平均で見ると,性的・ジェンダー少数派は,大学卒業から10年後の収入が〔異性愛シスジェンダーの同等の人たちと比べて〕 22% 低くなっている.この格差のおよそ半分は,LGBTQ+ 卒業生たちが高賃金につながる専攻(e.g., STEM 系やビジネス系)を修了する割合が〔そうでない人たちよりも〕より少ないことに起因している.これに加えて,LGBTQ+ の卒業生たちの方が,〔そうでない人たちに比べて〕精神疾患を報告する割合が2倍以上も多い.本研究では,性的指向の隠蔽が果たしている役割を分析し,性的指向を隠蔽している人々の方が,収入格差・心の健康面での格差がより顕著であることが見出す.
上記は,シカゴ大学の Marc Folch による論文から.