タイラー・コーエン「未来が最初に到来するのはどこの国?」

(Tyler Cowen, “To which countries does the future come first?” Marginal Revolution, March 16, 2015.)

最近やったいくつかの講演で,未来が最初に到来するのはイスラエルとシンガポールかもしれないと論じた.今日は,いくつか特徴を列挙してイスラエルを考えてみよう:

1. 技術部門が重要で,それもあって,所得格差が非常に大きい.後者についてはポール・クルーグマンのポストを参照.

2. 中の下の階級に属す知的ボヘミアンの層が厚い.彼らの低所得は,現実の生活水準や整然とした生活を反映してはいない.彼らの多くはトーラーをまなび,(選ばれた者に与えられる)年間所得を保障されてこれを受け取っている.

3. 家賃はどうかしているくらい高く,これがすぐに変わることはありそうにない.建築制限があるためだ.一般的にボヘミアン階層は自分が好むライフスタイルを追求するために家賃の低い場所を選ぶ.

4. いまの北米人の大半とちがって,イスラエル人は地政学的な安定を当然視していない.

5. 人口動態と人口の経済について強い懸念が広くもたれている.

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  1. 確かなラインですのい。
    生き死にの曲がり角さえ滅亡したマヤみたく言われる。
    理論的にはスネのかじり尽くした期間が嫌になるくらいに長かったことがきっとウクライナの国運しかり、日本の『割り湯』しかり、生き死にがかかる具合に決まる微妙なラインなのね。助かりました。いや、ほんと。

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