女性にとっては大半が身づくろいの問題らしい.少なくとも,Wong と Penner の研究によれば:
本研究では,「思春期から成人までの全国長期調査」(National Longitudinal Study of Adolescent to Adult Health; 縮めて Add Health)のデータを用いて,(1) 身体的な魅力と所得とのプラスの関連を記録している研究の再現と,(2) 魅力から得られる利益が男女で異なるかどうかの検討を試み,(3) 魅力-所得の関連に身づくろい [grooming] がはたす役割を調べる.魅力的な個人がえる収入は,平均的な魅力の人々をおよそ20パーセント上回るが,この差は身づくろいで調整すると減少する.このことから,美人プレミアムは能動的に琢磨されうるものがうかがえる.さらに,通説と先行研究の両方から,魅力の重要度は性別により異なると示唆されているが,魅力の大小において性差は見られない.しかし,女性の場合には身づくろいが魅力プレミアム全体に寄与する一方で男性の場合にはプレミアムの半分しか寄与しないことは見いだされた.
こうした結果は,ぼくの直観と一致する.また,ここで Ana Swanson がこの結果を論じている.Samir Varma にご教示いただいた.また,女性科学者が地味な身なりをすべきかどうかを Allison Schrager がここで論じている.