アフリカでは,このプロセスも機能していないようだ.発展途上国90カ国を調査した2007年の研究によれば,都市化が貧困減少と相関していない唯一の地域がアフリカだという.世界銀行によれば,アフリカの都市は「経済的に密集していてさまざまなつながりがあって住みやすい場所とは言えない.その逆に,人で混み合っていてつながりがなくて金のかかる場所となっている.
ぼくは,脱産業化こそがなによりの大問題だと思う:
これら[アフリカの都市]に共通していて,しかも他の地域の都市と異なっているのは,なにか.アメリカのシンクタンク「ブルッキングス・インスティテュート」によれば,それは,都市化を駆動しているのが農業の生産性の向上でもなく産業化でもないところだ.アフリカの都市は消費の中心地であって,天然資源からえられたレントを金持ちが都市で使っているのだ.これによって,アフリカの都市は他の都市を機能させているインフラを整備できていないままに成長してきた.
上記は英『エコノミスト』からの引用.記事は全編とおしておもしろい.