アメリカの宗教に見られる潮流についてよく語れる物語では,スピリチュアリティが宗教に取って代わったという話になっている.(…)これが事実だった時期もあったかもしれない.実のところ,「i世代」は宗教的でもないしスピリチュアルでもない.「i世代」やミレニアル世代の若い方,18歳から24歳の人々は,他のどの年代/世代集団よりもじぶんを「スピリチュアルな人間」だと考えない傾向にある.20代後半から30代前半にあたるミレニアル世代の年長の人々と比べても,さらに大きくちがっている.(…)
もちろん,こうしたちがいは世代ではなく年齢によるものかもしれない.もしかすると,いつの時代も若い人たちの方があまりスピリチュアルでなかったのかもしれない.だが,2006年~2008年には,18歳から24歳の人たちのうち,じぶんを「そこそこスピリチュアル」から「とてもスピリチュアル」と回答する人たちが56パーセントだったのに比べて,2014年~2016年にはわずかながら減って48パーセントがそう回答している.
上記は,Jean M. Twenge によるすばらしい新著『i世代: つながりすぎた今日の子供たちに反抗心が薄く,もっと寛容で,あまりしあわせでない理由――そして大人になる準備が欠落している理由』から.