タイラー・コーエン 「空港での当てっこゲーム」(2006年12月2日)

●Tyler Cowen, “Silly guessing games”(Marginal Revolution, December 2, 2006)


空港に集(つど)う旅行客の群れを眺めながら、この中に地元の人間がどれくらいいるだろうと考えるのが好きだったりする。飛行機を乗り降りする旅行客の多くが地元の人間という空港があるとして、その空港がある都市というのはどんな特徴を備えているだろうか?

例えば、規模が小さかったりするだろうか? 小都市だと人口が少ないので、空港に押し寄せる地元の人の数は少なくなるが、その一方で、他所(よそ)からやって来る人の数――例えば、ニューヨークに住んでいて飛行機に乗って(ノースカロライナ州にある)グリーンズボロにやって来る人の数――もそんなに多くはないだろう。

着目すべきは、その都市の住人が旅行好きかどうかだろう。その空港がある都市が観光地として魅力的かどうかだろう。ハブ空港があるかどうかだろう。

シカゴ、アトランタ、デンバーにある空港には、地元以外の人間がたくさん集っているに違いないと容易に予想がつく。それとは反対に、飛行機を乗り降りする旅行客の多くが地元の人間で占められている空港がある都市は? 住人が旅行に飢えている。退屈で、観光スポットもこれといってない。ハブ空港もない。ミネアポリスとか?

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