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クルーグマンと私

Scott Sumner, “Krugman and I“, The Money Illusion, September 13, 2013


ポール・クルーグマン

とにかく私は皆さんの予想通りQEの効果については懐疑的だ。なにしろ、この15年ものあいだ、私は時間軸政策(フォーワードガイダンス)を主張し続けてきたのだ。とはいえ、いまのところ投資家たちはQEと時間軸政策との間に明確な区別を持っていないようだ。だから資産購入規模縮小(テイパー)の議論は、FRBの利上げが早まるであろう、という期待形成への明確なシフトと対になっている。よって私はいまはまだ資産購入規模の縮小に賛成ではない。経済の回復がまだ非常に弱く脆い状態のときに悪いシグナルを送ることになるからである。

私の見解はこうである:

とにかく私は皆さんの予想通りQEの効果については懐疑的だ。なにしろ、この27年ものあいだ、私は先物名目GDPターゲットを主張し続けてきたのだ。とはいえ、いまのところ投資家たちはQEと先物名目GDPターゲットとの間に明確な区別を持っていないようだ。だから資産購入規模縮小(テイパー)の議論は、FRBの引き締めが早まるであろう、という期待形成への明確なシフトと対になっている。よって私はいまはまだ資産購入規模の縮小に賛成ではない。経済の回復がまだ非常に弱く脆い状態のときに悪いシグナルを送ることになるからである。

同じ箇所に別の言語。

PS. FRBが購入したMBS(不動産担保証券)は財務省に保証されているのではなかったのか?だとすれば、どんな資産を買うかはそれほど関係ないのでは?

PPS. はっきりさせておきたいが、このポストで私はクルーグマンがしているようにQEを短期的なものとして扱っている。クルーグマンも私も恒久的なQEは非常に効果が高いと信じている(少なくとも私は両者ともそう信じていると考えている)。

PPPS. 私はまだ人々が混乱していないか心配している。クルーグマンが言っていることは基本的に「QEは役に立つだろうけど、それは政策の将来の経路に対する期待を変えるからにすぎない。」ということで、私は「QEは役に立つ。それは政策の将来の経路に対する期待を変えるからである。」と言っている。「けど、〜にすぎない」が不要なのだ。我々の違いはこの程度なのである。


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