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タイラー・コーエン「絵画を高価にするのは何だろう」(2004年5月17日)

Tyler Cowen, “What Makes a Painting More Valuable“(Marginal Revolution, May 17, 2004)

結果の多くは驚くものではない。明るい色彩のものは暗い色彩のものより、楽しそうな自画像は未亡人のものよりよく売れるし、横長のものは暖炉の上に掛けやすい。以下にいくつか他のことも述べよう。

  1. 風景画は、馬や人が前景に位置していると3倍も値が上がることがある。工場の姿があると通常、価格は下がる。
  2. 静物画は、果物のものよりも花のほうが価格が高い。バラは花の階級の中で最上位に位置しており、菊やルピナスの花(労働者階級のものと見なされる)は最下位だ。
  3. 動物にも階級がある。純血種の犬は雑種犬より絵画の価格を上げる。スパニエル犬はコリー犬より高値になる。競走馬は荷馬車馬より高値をつける。猟鳥について言えば、以下の経験則が成り立つ。仕留めるのが難しい鳥の絵ほど値が上がる。ライチョウはマガモよりも高値だ。そして動物の絵は、後姿ではなく、正面から描かれているのがいい。
  4. 水が描かれている絵は値を上げる。ただ、水面が穏やかなものだけだ。難破船など問題外。
  5. 丸や楕円形の形をした絵画はひどく人気がない。
  6. ブーシェの裸婦スケッチ画は、類似の男性を主題としたスケッチ画に比べて10倍の値がつく場合がある。

結論:買主は上流階級を反映する様式の美術品を好む。詳しくは2004年5月発行のThe Art Newspaper紙に掲載されている記事“Why some Pictures Go For More Than Others”を読んでほしい。


Comments

  1. マルクス労働価値論と違って、効用価値論として、「使用=効用」論として扱うならば、審美観という効用(使用性)はどうなのか、と言う考察をすべきだろうにね。

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