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Scott Sumner: 日本は成功に向けて巡航中

Scott Sumnerはベントレー大学経済学教授。マクロ経済学、経済思想史、貨幣経済学とくに大恐慌において金本位制度が果たした役割を専門とする。シカゴ大学よりPh. D. (経済学)取得。


Scott Sumner, “Japan is coasting on its success“, TheMoneyIllusion August 12, 2013.


二、三ヶ月前、私は日本の最近の政策変更が効果的ではあるが、目標である2%インフレ/3%名目成長ターゲットの実現には足りないであろうと論じた。今でもその考えは変わっていない。まずポジティブな面から見てみよう。

  1. ドル円は97円まで下がった。これはアベノミクスが市場で囁かれ始めた昨年の11月半ばの79円からすると大きな下落である。
  2. 実質成長率は第一四半期で4.1%、第二四半期で2.6%であった。残念なことに名目成長率のデータはないが、おそらく正の数字であろう(日本の名目成長率のトレンドはゼロだったわけだから正の値はグッドニュースだ)。
  3. インフレ率は徐々に上昇している(正確に言えば、デフレが収束に向かっている)。
  4. 失業率は7月に3.9%に下がっている。

次はネガティブな面。

  1. インフレ率が2%にはまだ達しそうにはない。
  2. 103円まで下がった円がここ最近の二、三週間で上昇している。
  3. 第二四半期の実質成長率は市場予想の3.6%を下回った。
  4. 日本は来春、負のサプライショックに見舞われる予定である(消費税の増税)。これによって、一見2%のターゲットを達成するように見えるが、騙されてはいけない。消費税増税のインフレ上昇への影響がなくなれば2%以下に再び戻るであろう。日本の財政の状況から、他に取れる良い手立てはない。消費税の増税は日本経済を痛めつけるであろうが、必要である。以前は増税を遅らせるべきだと考えていたが、今は歯を食いしばってやれ、と思っている。

彼らは良いスタートを切った。でももっとやるべきだ。さらなる量的緩和の拡大と円安を私は提案したい。少し効いたのなら、もっとやるべきでしょ!


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