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タイラー・コーエン「レオナルド・ダ・ヴィンチって過大評価されてるんじゃない?」(2017年10月18日)

Tyler Cowen, “Is Leonardo da Vinci overated?“(Marginal Revolution, October 18, 2017)

モナリザは史上最高の芸術品と言うわけではないし、絵描きとして、マンテーニャやピエロ・デラ・フランチェスカといった世間ではあまり知られていない画家に比べてレオナルドは大して上手いとは思えないし、ティツィアーノに比べたら随分下だ。ミケランジェロのダヴィデ像のような素晴らしく魅力的な芸術作品もないし、彼が受注した依頼品のあまりに多くは未完成のままか、若しくは描き始められさえもしなかった。彼の手稿は豊かな想像力を見せてくれるが、大動脈弁について以外に実用的な知識は大して含まれていないし、GDPを押し上げたわけでもなければ読む価値があるわけでもない。彼の科学のほとんどは、彼の時代を考慮しても、理論的に弱い。ミラノで宮廷インプレサリオ1 として働くには満足しすぎていたし、比較優位を踏まえたうえで自分の才能をどう生かすかまったくわからないというように見えた。

思いついたアイディアを記憶に残るようなスケッチに描き表すのが、レオナルドの最も卓越した才能であり、これについては彼に匹敵する者はいない。

それに加え、「ミラノの貴婦人の肖像」は、愛くるしささえも伴って、とても素晴らしく描けている。

レオナルド・ダ・ヴィンチ入門書として、ウォルター・アイザック氏の書籍をお勧めする。私のレオナルドについての意見は変わらないが。

  1. 現代で言うところのアートプロデューサー。中世イタリアでオペラなどの公演を運営する者の名称。レオナルド・ダ・ヴィンチはミラノ公爵に仕えていた時代に演劇や野外劇を手がけている。 []

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