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タイラー・コーエン「女性議員は男性議員よりも有能か」

Tyler Cowen “Do Congresswomen Outperform Congressmen?” Marginal Revolution, August 22, 2018


というのが2011年に全米政治学ジャーナルに掲載されたサラ・F・アンジアとクリストファー・R・ベリーの論文だ。以下はその論文の要旨。

有権者が女性候補に対して投票しない傾向にあるなら,最も才能と勤勉さを備えた女性候補者のみが選挙プロセスを勝ち抜くだろう。さらに,選挙プロセスに性別による差別があると女性たちが気付いたり,女性たちが自身の実務能力を過小評価する場合,最も実力があり政治意欲のある女性が候補者として出てくるだろう。これらの性別に基づく選別の双方もしくはいずれかが存在する場合,当選した女性議員は同条件の男性議員よりも平均的にはより有能であるとを私たちは論ずる。この私たちの理論の中心的な含意については,自身の選挙区に対して連邦政府の支出をもたらしたり,法案の提出を行うにあたって男性と女性のどちらがうまくいっているかによって検証を行った。選挙区内の経時的な変化を分析したところ,女性国会議員は男性国会議員よりもおおよそ9%多く連邦裁量プログラムによる支出を確保することが見出された。また,女性は男性よりも有意に多く法案の提出・共同提出を行っていた。

女性国会議員は単純により分別があって自分の殻に綴じ込まらない,という別の仮説も検討の余地があるだろう。いずれにせよ,この結果は本ブログでこの頃議論している統計的差別1 に関する一つのありうべき均衡だ。

女性市長のほうが高い政治スキルを備えていることを示す論文はこちら。女性は一極化した多数政党よりも少数政党においてよりうまくやれるということを示す論文はこちら

Michelangelo L.の情報に感謝。

  1. 訳注;本文のリンク先は”statistical discrimination”を含むMarginal Revolution内の記事の検索結果一覧だが,うち一部の記事はstudio rain氏によって翻訳されている。 []

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