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タイラー・コーエン「経済学業界の雇用市場を眺めた感想」(2021年11月14日)

[Tyler Cowen, “Economics job market observations,” Marginal Revolution, November 14, 2021 ]

覚えてる人もいるかもしれないけれど,〔博士課程を終えたりして〕新しく求職をはじめた人たちがどんなテーマに取り組んでいて,なにを提示してるのかを知るために,各種の雇用市場ウェブサイトを調べて回るのを,ぼくは毎年の習わしにしてる.多くの年とちがって,今年いちばん面白い論文や最良の論文を出したのはハーバードや MIT じゃなかった.ノースウェスタンUC デイヴィスがすぐれた学生を輩出してるように見える.もっと広い話をすると,経済学史への関心が引き続き増えてきてる.都市経済学・地域経済学・医療経済学も同様だ.5年~10年前にくらべて,マクロの論文は減ってきてる.金融〔貨幣〕経済学や暗号通貨の論文はほんのわずかしかない.理論論文はめったにない.全体として,男性よりも女性の方がより面白い研究に取り組んでるように思える.多くの大学は,例年よりも輩出してる学生が減ってるように見える.マディソンのウィスコンシン大学のウェブサイトは(いまのところ)どこよりも「代名詞」をたくさん並べてる〔※本人が he/she のどちらで呼ばれたいかを示しているらしい〕.今年の〔経済学雇用市場の〕調べ物は,例年よりもつまらないんじゃないかな.少なくとも,ぼくの好みにとってはつまらなかった.求職者たちとその研究主題が過剰に専門分化してしまっているせいだ.ぼくから見て最悪なのは,細分化されすぎて一般化の余地がないデータソースにもとづく論文かも.


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