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タイラー・コーエン「IQ経済学 > 行動経済学」(2019年1月31日)

[Tyler Cowen, “IQ economics > behavioral economics,” Marginal Revolution, January 31, 2019]

本稿では,行政データと調査にもとづくデータを用いて,認知能力 (IQ),経済予想の形成,代表的な男性人口の選択の関係を研究する.中央値を上回る IQ の男性(高 IQ 男性)は,そうでない男性にくらべて,インフレ予想の誤りが 50% 低い.高 IQ 男性ではインフレ予想とインフレ認知が時間経過とともに正の相関を示す一方で,そうでない男性ではこの相関が見られない.また,高 IQ 男性は数字を大まかに丸めたりありそうもない数字を予想する場合がより少なかった.選択について見ると,高 IQ 男性だけは,消費者オイラー方程式が推奨するようにインフレ率が高くなると予想したときにだけ消費性向を高める.教育水準・所得・社会経済的な地位・雇用状況は,重要ではあるものの,IQ によって予想や選択が異なる傾向を説明しない.我々の研究結果からは,家計消費・貯蓄・投資に関して〔IQのちがいに応じて〕信念が異なるモデルにさまざまな含意が導かれる.

この引用は,Francesco D’Acunto, Daniel Hoang, Maritta Paloviita, & Michael Weber が新しく出した NBER ワーキングペーパーから.


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