タイラー・コーエン「無差別銃撃は感染する?」

[Tyler Cowen, “Are mass shootings contagious?” Marginal Revolution, July 23, 2016]

前にも取り上げたことがあったかもしれないけど,3月にでた Michael Rosenwald のこの文章は再読する値打ちがある:

ミシガン州カラマズーで,ある男が銃を乱射した.犯行の合間に Uber で客を乗車させつつ,6名を射殺したと言われている.Amazon州立大学でウイルス拡散を研究している物理学者シェリー・タワーズはニュース報道を見て懸念を抱いた.

昨年,タワーズは数理モデルを使った研究を公表した.扱った問題は,ウイルスのように無差別銃撃が感染して広まるのかどうかだ.彼女は,世間で注目を集めた無差別銃撃事件のあと13日間にわたって別の乱射事件の確率がハネ上がるのをつきとめた.彼女の発見は,彼女が望んだ以上に頻繁に確証された.

(…)これまでの研究から,1970年代の飛行機ハイジャック事件が感染して広まっていたことがわかっている.同じく,製品への毒物混入事件も感染する.ハイウェイの速度違反も,暴動も,さらには軍のクーデターですら,感染する.感染がとくに著しいのが自殺だ.

ぜひ,全文を読んでほしい.この話は,マクロと政治・金融の感染全体について「ブルームバーグ」に先日ぼくが書いた記事にも関連している.さらに,Michael がミュンヘン銃撃事件について書いた最新記事はこちら

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