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ポール・クルーグマン「相変わらず失敗の兆しなんか見えない保険医療改革」

Paul Krugman, “Still Failing to Fail,” Krugman & Co., August 8, 2014.
[“Still Failing To Fail,” The Conscience of a Liberal, August 5, 2014.]


相変わらず失敗の兆しなんか見えない保険医療改革

by ポール・クルーグマン

『ニューリパブリック』のジョナサン・コーンが,先日,アメリカにおける健康保険プレミアムに関するこれまでの証拠に目を向けている.それでわかったのは,事態はそうひどすぎるってわけじゃないってことだ:

《消費者の大多数にとって,保険適用はほぼいつでも高くつくものだが,これがいっそう高くつくようになるだろう」とコーン氏は8月4日に書いている.保険プレミアムの変化は州やプランしだいで大幅に異なるだろう.ただ,全体を見ると,2015年のプレミアム増額は,過去と比べて大幅に悪くなることはない.それどころか,ほんの少しながらよくなるかもしれない.》

ACASingups.net を運営しているチャールズ・ガバもほぼ同じことを見いだしている.さらに,トレンドのなかにもはっきりしたトレンドがある.
適正価格医療保険法(アフォーダブル・ケア・アクト)を機能させるべく最善をつくした州は,住民にいい取引を提示している.なかでも,カリフォルニアは,たった 4.2% だけの上昇に向けて進んでいる.

他方で,フロリダでも事態はそんなにひどすぎたりはしない:「これと対照的に,フロリダでは,政治を掌握している共和党は,この法律推進にほとんどなにもしてこなかった」――とコーン氏は記す――「さらに,ときおり,これを弱体化しようと決意を固めているように見えることもあった.これがなにより明瞭に見て取れたのは2013年のことだ.法案が可決されると,プレミアム価格上昇を州政府が拒否する権限を一時停止する法案にリック・スコット知事は署名した.

全体として,政治家たちが邪魔しなければこの改革は機能するという証拠がさらにもっとでてきてるわけだ.

© The New York Times News Service


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