ダナ・カーニーが共著者となっている有名な論文(被引用数462)が発端となって,のちに〔アイミー・カディによる〕有名な TED トーク(3600万再生)につながり,さらに「パワーポーズ」に関する一般向け記事が無数に世に出回ることにもなった(たとえば「このシンプルな『パワーポーズ』であなたの人生とキャリアが変わるかも」).そのカーニーが,証拠を検討したのちに (pdf) こう書いている:
1. 私は「パワーポーズ」の身体的な効果を信じていない.その効果が現実にあると考えていない.
2. 私はパワーポーズの身体的効果を研究していない.
3. 私は他の人たちがパワーポーズを研究するのをよしとしない.
4. 私はもう自分の授業でパワーポーズを教えていない.
5. 私はメディアでパワーポーズについて今後語らないし,過去5年間も(懐疑論がでてくるよりずっと前から) 語っていない
6. 自分のウェブサイトにもCVにも,パワーポーズの効果について懐疑論を載せているし, Ranehill et al. による再現の失敗や「効果ない」を示唆する Simmons & Simonsohn のp曲線論文にリンクを貼っている.
書くのは容易でなかったにちがいない.すばらしい.