2022年までには,カリフォルニアの最低賃金が完全に導入される(従業員25名以下の小企業は2023年までに遵守).その段階で,カリフォルニアにおける最低賃金は1時間あたり賃金の中央値の 69 パーセントに達するだろう.これは,現在の1時間あたりおよそ19ドルから年率 2.2 パーセントで成長すると仮定した数字だ.
この 69 パーセントという比率は,アメリカ国内でみても国際的にみても,まったく前例がない.現在のカリフォルニアの最低賃金は,州の1時間あたり賃金中央値のおよそ半分にあたる.ちょうど,1960年から1979年までの全米の中央値に対して全国平均の最低賃金が 48 パーセントにあたるのとならんでいる.出典は,経済学者 Arindrajit Dube によるブルッキングス研究所の2014年論文だ (pdf).(現在は全米中央値の 38 パーセント・)
法定の最低賃金がある他の工業民主国家でも,典型的に,賃金の全国中央値の半分に設定している.
これは Charles Lane からの引用だ.次の箇所も注目に値する:
総じて最低賃金を支持している Dube は,アメリカにおける最低賃金の目安として賃金中央値の50パーセントを州が用いるよう推奨している.(カリフォルニアの実験は行うだけの値打ちがあり注視しているとメールで彼に聞いた.)
だが,アラン・クルーガーその他の人たちはこれに反対している.どんな根拠で,これが行うだけのねうちがあるというんだろう?