●Tyler Cowen, “Free economics resources on-line”(Marginal Revolution, February 11, 2014)
オースティン・フラクト(Austin Frakt)のブログエントリーより。
無料で利用できる(ないしは廉価で手に入る)経済学の教材(ただし、良質でなきゃいけない)を探しているところだ。独学用としても使えそうな教材。これまでの調査の成果を以下に掲げておくが、すべてに細かく目を通したわけではないので質に関しては(「良質」と言えるかというと)保証はできない。個人的には(私の専門である)医療経済学の方面に特にこだわりがあるわけではなく、どちらかというとミクロとマクロの対比に興味がある(とは言え、そこまで強いこだわりがあるわけではない)。経済学であれば細かい分野は問わない。何かしらめぼしい教材を御存知であれば(あるいは以下に掲げる教材を実際に利用した経験がおありなようなら)ご意見を頂戴できたら幸いだ。
- Marginal Revolution University
- EconLib/EconTalk (EconTalkに対する私の所見は―――だいぶ前のものになるが――こちらのエントリーを参照されたい。ちなみに、EconTalkにはゲストとしてお呼ばれしたこともあるのだ。)
- 『Economics For Dummies』(「おバカさんのための経済学入門」)(笑うなかれ。本書に限らず私がこれまでに読んだ「ダミー本」はどれもこれも「良質」なのだ。)
- 『Principles of Microeconomics』(pdf) by リッテンバーグ&トレガルタン(無料のオンラインテキスト。ただし、細かく目を通したわけではない。)
- ジョナサン・グルーバーが担当する(無料公開講座の)Principles of Economics(MITのオープンコースウェア)
- WikiEducatorによってまとめられた「ネットで無料で読める経済学のテキスト」の一覧
- ミクロ経済学の無料のテキスト(電子書籍)の一覧
教科書についてもご意見をお聞かせ願いたい。新品で買うとかなり値が張る品もあるかもしれないが、そのあたりのことは気にせずに好きな教科書をお教え願いたい。中古だったり古い版であれば独学者でも買ってもいいと思える値段で手に入る場合もあるかもしれないしね。参考になるかどうかはわからないが、私がここ最近で一番じっくり読んだ教科書はコーエンとタバロックが共著で執筆している『Modern Principles』だ。ミクロ編には強い感銘を受けたし、マクロ編も楽しく読ませてもらった(コーエン&タバロック本に対する私なりの所見は例えばこちらのエントリーを参照してもらいたい)。サンテール(Rexford Santerre)&ノイン(Stephen Neun)の(医療経済学のテキストである)『Health Economics』も読んだばかり。少しばかり協力させてもらったということもあり、バイアス込みでお薦めしておくとしよう。
コメント欄を一時的に開けておくのでご意見をお寄せいただきたいと思う。
ウォルター・アントニオッティ(Walter Antoniotti)がこちらのページに経済学のフリー教材のリンクをまとめている。タバロックに相談したらプレストン・マカフィー(Preston McAfee)の(無料の)テキストをお薦めされた。