月: 2022年10月
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タイラー・コーエン 「強力な敵の不安鎮静化効果」(2010年3月10日)
我々は、一般的な不安に対する防衛機制として、敵を仕立て上げてその実力を誇張する傾向にある――そうすることを通じて、不安の鎮静化を図る傾向にある――らしい。
タイラー・コーエン 「ジャネット・イエレンへの割り込み ~米国の政界におけるジェンダー・バイアスはいかほど?~」(2022年10月28日)
2001年から2020年までの間にイエレンだけでなくその他の男性のFRB議長(グリーンスパン、バーナンキ、パウエル)のうちの少なくとも誰か一人と公聴会で相まみえた経験がある議員らは、男性のFRB議長が発言している最中よりもイエレンが発言している最中に割り込む傾向が強いばかりでなく、男性のFRB議長に対するよりも攻撃的で強めの口調でイエレンに話しかける傾向にあることが見出された。なお、娘を持つ議員に関してはそのような傾向――男性のFRB議長に比べてイエレンに対してきつくあたる傾向――は見られなかった。
2022年10月25日
サイモン・レンルイス「財務相ひいては首相も退任することに一役買った市場の役割を心配するよりも金融市場が動いた理由を理解することことが重要である理由」(2022年10月18日)
[Simon Wren-Lewis,…
2022年10月20日
サミール・ソンティ&JW・メイソン「左派のためのインフレ入門:中央銀行の金融政策、労働への影響、インフレの定義、インフレコストの負担割合などについて」(2022年10月12日)
昨年来のインフレは、アメリカをはじめとする世界の政治経済の状況を一変させた。IMFと世界銀行は、世界同時利上げによる景気後退リスクについて、国連と同調して懸念を表明しているが、インフレの原因や定義についての議論は未だに錯綜している。また、インフレを巡る政治や、利益を得る人と被害を被る人の配分的影響も問題となっている。
こうした問題の基礎を明らかにするため、ニューヨーク市立大学労働都市研究学校の准教授のサミール・ソンティと、ジョン・ジェイ大学准教授のJW・メイソンによる対談をお届けする。