タイラー・コーエン 「強力な敵の不安鎮静化効果」(2010年3月10日)

我々は、一般的な不安(generalized anxiety)に対する防衛機制(defense mechanism)として、敵の存在に着目して、その敵の力を誇張する(=実際よりも強大な存在として想定する)傾向にある――そうすることを通じて、不安の鎮静化を図る傾向にある――らしい。

●Tyler Cowen, “The role of the blogosphere”(Marginal Revolution, March 10, 2010)


最新の研究によると、我々は、一般的な不安(generalized anxiety)に対する防衛機制(defense mechanism)として、敵の存在に着目して、その敵の力を誇張する(=実際よりも強大な存在として想定する)傾向がある――そうすることを通じて、不安の鎮静化を図る傾向にある――らしい。

全文はこちら [1] 訳注;こちらのページで全訳が試みられているようだ。。別様に表現すると、以下のような話になるらしい。

ある研究グループの一派によると、敵の強さ(あるいは、力)を誇張して語る傾向は、ある特定の心理的な機能を果たすことになるという。我々の幸福(well-being)は、我々のコントロールできない要因に大きく左右されるという事実を受け入れるよりも、我々が感じているあらゆる恐怖の原因を単一の強力な敵のせいにするほうが、まだ気持ち的に楽である。何といっても、〔(我々の幸福を左右するかもしれない)コントロールできない不明瞭な要因とは違って〕、具体的な存在としての敵は、特定することができる(定義できる)し、分析を加えることもできるし、さらには倒す(克服する)ことだってできるのである。

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1 訳注;こちらのページで全訳が試みられているようだ。
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