アレックス・タバロック 「ヨーロッパの有給休暇事情」(2012年6月22日)

人はインセンティブに反応する。それゆえ、EU加盟国では、有給休暇を取得中に病気になる人が増える・・・かもしれない。
画像の出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/4005383

ニューヨーク・タイムズ紙より。

大半のヨーロッパ人にとって、法律によって定められている4~6週間の年次有給休暇よりも尊いものは皆無と言っていい。しかし、その真の神聖さが明らかになったのは、去る木曜日のことだった。有給休暇を取得中に病気になったとしたら、病気の療養に費やした日数に関しては有給休暇としてカウントするなかれ [1] … Continue readingとの判決が欧州司法裁判所によって下されたのだ。

有給休暇を取得中に病気になる人が増えるんじゃなかろうかね。

訴訟が起こされたのはスペインにおいてだが、判決はEU加盟国すべてで効力を持つという。

記事の執筆者であるポール・ガイトナー(Paul Geitner)に敬礼。ちなみに、記事の締め括りは、以下のようになっている。「今回の判決は、スペインの労働力人口の25%には効力を持たない。失業中だからだ」。


〔原文:“European Vacation”(Marginal Revolution, June 22, 2012)〕

References

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1 訳注;例えば、年次有給休暇の日数が30日だとして、有給休暇をすべて消化したけどそのうち3日は病気で寝込んでいたとしたら、有給休暇は3日残っているという話になる。
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