タイラー・コーエン 「豚にとっての機会費用 ~いや、そっちじゃなくて・・・~」(2005年8月8日)

豚にとっての機会費用――リンゴを時間をかけて食べる代わりに、何か他のことをしていたら得られたであろう利益――はゼロに等しい?
画像の出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/26129766

ハイウェイから降りて車をしばらく走らせると、果樹園にたどり着いた。

すると、一人の農民が豚を持ち上げているのが目に入った。木になっているリンゴを豚が枝から直接食べられるように支えているらしい。けたたましい勢いでムシャムシャやっている豚。

「こんな馬鹿げたことは見たことないや」と独り言をつぶやくと、車を路肩に止めて外に出た。そして、その農民のところまで歩いて行って、声をかけた。

「すみません。どうしても気になったもので。その豚はリンゴがお好きなんですか?」

「うちの豚は、リンゴが大好きなんだ」とその農民。

「そうなんですか。お気に障ったら申し訳ないんですが、そのように豚を持ち上げる代わりに、棒かなんかでリンゴを枝から落としたらいいんじゃないですかね。そうしたら、時間もだいぶ節約できるでしょうし」。

すると、その農民が一言。「豚にとって時間が何だっていうんだい?」

農民の名前は、ポール・ウィリス(Paul Willis)というらしい。ピーター・カミンスキー(Peter Kaminsky)の新著である――食通にとっては素晴らしい出来の一冊である―― 『Pig Perfect』で紹介されているエピソードだ。


〔原文:“Jokes about opportunity cost”(Marginal Revolution, August 8, 2005)〕

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