Michael Smitka “Nikkei Bubble on Slate” Japan and Economics, 10/8/2013
Michael Smitkaはワシントン&リー大学ウィリアムス校経済学教授。日銀、一橋大学、立教大学、千葉大学、日本財団など多くの日本の大学・研究機関の客員教授、研究員を努めるなど日本との関わりが深く、日本語も堪能。主に自動車産業と日本経済について研究している。イェール大学よりPh. D. (経済学)を取得。
実質 vs 名目
マット・イグレシアスがSlateで1987年から91年にかけての日経平均株価のバブルについて記事を書いている。セントルイス連銀のデータベースから彼が引用しているグラフは次の通り。
オリジナルのグラフよりも1965年〜2001年と期間を短くしているが、これはSNA1968の名目GDP時系列データと整合させるためである。このデータを名目GDPで割ったものが次のグラフである。
これでもまだ十分大きなバブルだったと言えるが、GDP比で見ると60年代初期の方が株価が高かったことがわかる。そしてオイルショックの時期を除くと1967年から1985年にかけては株価は名目GDPに平行して推移していたことがわかる。