VoxEUアブストラクト:「マスクの義務的着用とその他の都市封鎖政策による合衆国における COVID-19 の感染拡大は減少した」(2020年7月15日)

[Victor Chernozhukov, Hiro Kasahara, Paul Schrimpf, “Mask mandates and other lockdown policies reduced the spread of COVID-19 in the US,” VoxEU, July 15, 2020]

COVID-19 に直面して,人々は合理的かつ自発的にリスク情報に対応して行動をとった.このため,封じ込め政策の効果を自発的対処の効果から区別しにくくなっている.このコラムでは,合衆国において義務的なマスク着用政策が COVID-19 の感染者数と死者数にどう影響したか検討する.もしも,合衆国において,2020年4月1日時点で,不特定多数と接触する事業者にマスクの着用をするようが全面的に義務づけられていたなら,6月初めの時点で死者数は 40% 近く少なくなっていただろう.封じ込め政策は,直接には感染率を減少させることによって,そして間接には人々の行動を制約することによって,COVID-19 の感染者数と死者数に多大な影響を及ぼした.その影響は,感染者数と死者数の増加率で実際に観察された変化のおよそ半分を占める.

(コラム全文(英語)はこちら.)

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