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タイラー・コーエン「セックス景気の後退」(2018年11月14日)

Tyler Cowen ”The sex recession” Marginal Revolution, November 14, 2018


以下はThe Atlanticのケイト・ジュリアンの記事

ジェネレーションX1 やベビーブーマー世代2 も,過去の世代が自分と同年齢だったときよりもセックスする回数が少ない可能性がある。トウェンジは総合的社会調査によるデータを用いることで,1990年代から2014年にかけて平均的な大人のセックス回数は年62回から54回に減少したことを発見した。個人レベルの話であればこの減少に気づくことはないかもしれないが,国として見た場合には大量のセックスが失われていることになる。最近トウェンジは最新の総合的社会調査による2016年以降のデータを観察し,それによれば彼女が研究を行ってから2年の間にセックスの頻度はさらに落ち込んだという。

一部の社会科学者は,トウェンジの分析面に反論を行っている。それ以外にも,彼女のデータ参照元は高い評価を受けているもののセックス研究に完璧に合ったものではないという声も聞かれる。しかしながら私がこの研究についてインタビューを行ったそうした多くの専門家のうち,2018年の平均的な若年成人は数十年前の世代が同年代だった頃と比べてセックスの回数が少ないという考えにまともに異を唱えた人はいない。また,この現実が一般の認識と齟齬をきたしていることを疑う人もいなかった。すなわち,私たちのほとんどはほかの人は実際よりもずっと多くのセックスをしているといまだに考えているのだ。

次の箇所には楽しませてもらった。

2007年のある有名な研究において,人々は研究者に対してセックスをする理由について237個の異なる理由を証言した。それは神秘的なもの(「神へより近づくことを感じたかったのだ」)からしょうもないもの(「会話の話題を変えたかった」)にまで渡る。セックスをしない理由の数も少なくとも同じくらい多いに違いない。

次のところもおもしろい。

ブランディング・コンサルティング会社Redscoutの設立者であるジョナ・ディセンドは去年ブルームバーグに対し,「ミレニアル世代3 は裸になりたがらない。今ジムに行けば,30歳より下の人たちはタオルの下に下着を着けていて,これはものすごい文化の変化だ」と語った。彼によれば,主寝室の設計もおおよそ同じ理由で変化している。「彼らは自分用の着替え部屋と浴室が欲しいんだ。たとえカップルであっても。」 この記事はしかしながら,「デジタルでは無頓着」なように見えるミレニアル世代,これはおそらくはセクスティング4 の隠喩ではないかと思われるが,彼らは「リアルでは潔癖である」と結論している。

セックス景気の後退は今も不可解なままだ。みんながどうしてもっとセックスしないかに関するずっと昔の過去記事はこちら〔経済学101内の拙訳はこちら〕。

  1. 訳注;おおよそ1960年代と1970年代生まれの世代 []
  2. 訳注;第二次大戦後~1960年代半ばの世代 []
  3. 訳注;1980年頃から2000年前後生まれ []
  4. 訳注;裸の自撮りを送ったり,卑猥なメッセージを送ることなど []

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