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タイラー・コーエン 「ピカソの絵一枚と等価なあれこれ」(2004年5月4日)

●Tyler Cowen, “How much is a Picasso worth?”(Marginal Revolution, May 4, 2004)


今週の水曜日(2004年5月5日)に競売大手のサザビーズが開催するオークションでパブロ・ピカソ作の『パイプを持つ少年』が出品される予定になっている。その道の専門家の間では落札価格は最低でも1億ドルに達して絵画の取引額として史上最高値をつけるのではないかと予測する声もあるようだ1。ちなみに、ホイットニー家が1950年にこの絵を購入した際に支払った金額は3万ドルということだ。

入札への参加を検討中だったりする? ところで、1億ドルあれば何が買えるだろうね?

トロントの中心部に鎮座する新築のオペラハウス

1万5625ポンド(7087キログラム)の金(ゴールド)

ホイットニー・ヒューストンに6枚目のアルバムを出してもらう(6枚目のアルバムを出す際にホイットニー・ヒューストンに支払われた契約金が1億ドル)

アレックス・ロドリゲスをニューヨーク・ヤンキースに呼んできてサードを4年間守ってもらう

アダム・サンドラーに映画を一本撮ってもらう(宣伝費込み)

サブサハラ・アフリカおよび東南アジアで生活する子供たちのために150万人分のB型肝炎ワクチンを送り届ける

米軍にイラクを1日だけ占領してもらう(米軍によるイラクの占領に要する経費が1日あたり1億ドル)

詳しい話はこちらをご覧あれ。ところで、ニューヨーク近代美術館が手持ちのピカソの作品をいくつか売却するつもりらしいね。全部売れば2700万ドルになると見積もられているようだが、ダミアン・ハーストの作品をいくつか買い足す原資にするつもりだとかなんとかいう噂だ。

  1. 訳注;結果的には1億400万ドル(当時の為替レートで換算するとおよそ113億円)で落札。ちなみに、2015年5月に開催されたオークションでピカソの『アルジェの女たち(バージョンO)』1億7940万ドルで落札されている(ピカソの絵の中では今のところ最高額)。 []

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