タイラー・コーエン 『ライドシェアリング・自動車事故・犯罪』 (2016年5月31日)

Tyler Cowen, “Ride sharing, vehicle accidents, and crime” (Marginal Revolution, May 31, 2016)


 

というのがSean E. MulhollandとAngela K. Dillsの新らしい論文。以下そのアブストラクト:

スマートフォンを利用したライドシェアリング用アプリケーションの登場は自動車貸出市場に革命をもたらした。この流れを推し進めようとする者が指摘するのは、タクシーを呼び止めたりリムジン配車サービスを事前に予約しておいたりするのとの比較したときの、利用の容易さ、待ち時間の短さだ。他方、相乗り乗客を運転ミスや自動車の故障また素性の知れない非ライセンス者の振るう暴力から保護する為には、政府による適切な監督が必要不可欠であると主張する向きもある。我々は、2010年から2013年までの期間、150を超える都市および群 を対象とした独自のパネルデータを利用し、ライドシェアリングサービス 『Uber』 の導入と、自動車事故・自動車犯罪の変化との間に関連性がみられるか調査を試みた。その結果、Uberの導入はDUI率 [訳註1] および死亡事故率を低下させるものであることが明らかとなった。それだけでなく、殆どモデルで暴行や治安紊乱行為の廉での逮捕件数の低下も確認している。これとは反対に、自動車盗件数には増加がみられた。

教えてくれたKevin Lewisに感謝したい。

 


訳註1. Driving Under the Influenceの略称で、『酒や薬物の影響下の運転』 のこと。

 

 

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