経済学における「大きな溝」 by Mark Thoma

‘The “Great Divide” in Economics’ by Mark Thoma from Economist’s View.


 

かつて住宅価格の上昇が住宅バブルか否かということを考えていたときに、私が信頼するアカデミックな経済学者たちが私に「いいや、これはファンダメンタルズで説明できる」と言った。時には計量経済分析を携えて。しかしアカデミアの外の多くの人々、少なくとも幾人か、はバブルだ、と言った。彼らはロジックや直観、そして理論に基づいた洗練された計量経済学ではなくむしろ単純な図表などを用いて説明した。殆どの場合において私は本来聞くべき声を無視した。彼らの意見がアカデミックな経済学者の意見と対立する場合には特に。結局のところ、私は多くの証拠や自分自身の思考ではなく、アカデミアのコミュニティの専門家に頼りすぎていたのである。

私がブログを始めるまでそういった声を聞かなかった理由の一つは、私がアカデミックな経済学者について極めて傲慢であったことである。殆どの場合、私が知る限り経済学に関することであればアカデミックな経済学者は他の誰よりも詳しいと思っていた。しかし、ブロゴスフィアにおいて多くの多様な意見に触れて、私は間違っていた、ということがそこからんだことの一つである。アカデミックな経済学者は、聞く耳さえ持てば、もっと多くのことを学ぶことができるのだ。

ロイターのこのコラムは部分的に私の罪 [1]原文はmea culpaで辞書を引くとguiltyとあるが、「罪の告白」と訳したほうが良いかもしれない。 である。

The Great Divide in Economics

これはなぜ研究者と実務家がより多くの交流を持つ必要があるか、のさらなる説明である。

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1 原文はmea culpaで辞書を引くとguiltyとあるが、「罪の告白」と訳したほうが良いかもしれない。
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