アレックス・タバロック 「朝鮮半島を二分する境界線にて」(2012年10月14日)

●Alex Tabarrok, “A Brief Visit to North Korea”(Marginal Revolution, October 14, 2012)


北朝鮮にいるコーエン(左)。韓国にいる私(右)。

北朝鮮にいる私(左)。韓国にいるコーエン(右) [1] … Continue reading

二人ともちょっと緊張しているように見えるとすれば、それもそのはずだ。写真を撮影した現場――韓国と北朝鮮を分かつ軍事境界線上にある板門店――は、緊張感に包まれていたのだ。いつにも増して。我々二人がこの地を訪れた数日前に、北朝鮮側の兵士が勤務中に上官2名を射殺して(軍事境界線を越えて)韓国側に亡命するという事件が起きたばかりだったのだ。(2012年時点の)北朝鮮は、例年よりも過酷な食糧不足に見舞われているようだが、そのことも現地の緊張感を高める一因になっていたことは間違いない。

ところで、今回訪れてみてはじめて知ったのだが、韓国国内を走る高速道路から北朝鮮の風景を目視できる。土がむき出しになっている裸の土地が目に入る。木が伐採され尽くしてしまっているのだ。薪として使うために。樹皮から得られるほんの少しの栄養分を摂取するために。

最後の一枚だ。北朝鮮側の見張りがこちらを監視しながら我々の姿を写真に収めている。記録として残すためだろう。

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1 訳注;ちなみに、コーエンがコメント欄で次のように述べている。「韓国にいる私(二枚目の写真)の方が幸せそうに見えるのにお気づきだろう」。
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