アレックス・タバロック 「吸血鬼が途方もなく長生きできる理由が判明!?」(2014年5月5日)

若いネズミの血には、年老いたネズミの筋肉や脳を若返らせる効果があるらしい。若い生き血が好きな吸血鬼が長生きなのも納得!?
画像の出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/98385

NYTimes:若いネズミの血には、年老いたネズミの老化を逆転させる――年老いたネズミの筋肉や脳を若返らせる――効果があるらしいことが別々の科学者チームが日曜日に発表した研究によって明らかになった。なんておぞましい研究なんだと感じられるかもしれないが、専門家の話によると、アルツハイマー病や心臓病なんかの治療に役立つ可能性があるという。

この件でおさえておくべき論文は、こちらに、こちらに、こちら。若いネズミの血に含まれている特定のタンパク質(GDF11)が関わっているらしい――三本目の論文によると、その特定のタンパク質の濃度云々はどうであれ、若いネズミの血を年老いたネズミにとにかく投与すれば、若返りが期待できるらしい――が、公共政策絡みの問題がいくつか持ち上がってきそうだ。デレク・ロウ(Derek Lowe) は次のように指摘している

人間の血漿(けっしょう)は国内の医療施設で1日に数え切れないほどの回数にわたって投与されているので、 FDA(アメリカ食品医薬品局)を説得するのはそう難しくなさそうだ。しかしながら、アルカヘスト社が人間の血漿を使って実験を試みるつもりなら、老化と関連のある病気を特定しなければならないだろう。というのも、老化それ自体は今のところは病気と見なされておらず、それゆえに老化それ自体を対象とした規制の枠組みも未整備だからだ。

・・・(略)・・・18歳の血漿が50歳の血漿よりも(若返り効果を有するがゆえに)断然価値があると判明したとしたら、献血や血液バンクの現状の体制にどんなインパクトが及ぶかも考えねばならないだろう。赤十字で働く人々には、この方面の研究の最前線から目を離さないでいてもらいたいものだ。


〔原文:“Why Vampires Live So Long”(Marginal Revolution, May 5, 2014)〕

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