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経済発展と IQ:タイラー・コーエン「『蜂の巣マインド』by ギャレット・ジョーンズ」( 2015年11月4日)/「ギャレット・ジョーンズによる蜂の巣マインドについての解説」(2011年6月24日)

●Tyler Cowen, “*Hive Mind*, by Garett Jones”(Marginal Revolution, November 4, 2015)


 

同僚のギャレット・ジョーンズが来週には『Hive Mind: How Your Nation’s IQ Matters So Much More Than Your Own(蜂の巣マインド:なぜあなたの国全体のIQはあなた自身のIQよりもずっと重要なのか)』をスタンフォード大学出版から出版するということがお伝えできて、私はとてもワクワクしている。この本は今年の社会科学のベスト本の一つとなるだろう。

 

以下は、ギャレットの本の冒頭の文章だ。

 

この本はIQを上げる方法についての本ではない。IQを上げることがもたらす利益について書かれた本である。そして、高いIQは本人が気付いていないかもしれない方法で利益をもたらすのだ。平均的には、標準テストの成績が良い人はより忍耐強く、より協力的であり、そしてより良い記憶力を持っている。これらの関連性は心理学者たちと経済学者たちによる何十もの研究によって証明されてきたが、個々の点を結びつけて、高いIQは国全体にとっては何を意味するのかということを問うた研究者の数は少ない。そして、数学のテストにせよ読解力のテストにせよIQテストにせよ、その平均スコアは国によって違うのだから、テストのスコアが国全体で上がることは、忍耐強く、協力的で、情報に通じた市民たちの数が増えるということを意味している可能性が高い。つまり、国全体のテストのスコアが高くなることは、無視されるには重大すぎるほどの影響をおそらく持っているであろうということを意味しているのだ。そして、教育研究者たちや公衆衛生当局者が国全体のテストのスコアを高くするための確実性の高い方法を発見することができるとすれば、現在では貧困と疫病が蔓延している場所であっても生産性と繁栄が増すことになるのだ。

 

第一章はこちら、ギャレットによる章ごとの要約はこちらこれはギャレットのホームページだ。Twitterでギャレット・ジョーンズの叡智を授かることもできる。

 

●Tyler Cowen, “Garett Jones on The Hive Mind”(Marginal Revolution, June 24, 2011)


 

近年の一連の研究は、認知能力…IQスコア、数学の能力、などなど…は個人の賃金には些細な影響しか与えないが、国全体の経済には強く相関していることを示している。このことは、人的資本の波及効果が大きな理由なのだろうか?答えはイエスだ、とこの論文は主張している。知性が個人よりも国にとって大きく影響することになる4つのチャンネルを、この論文は示している。1・知性は忍耐と関連しており、したがって知性は高い貯蓄率とも関連している。2・知性は協力を引き起こす。3・より高い集団的知性は、脆弱だが価値の高い生産技術を使うことへの扉を開く。4・市場志向的な政策を支持することと知性は関連している。環境を改善することが認知能力の向上をもたらす可能性を示す、ADB(アジア開発銀行)地域の国々から集められた豊富な証拠がレビューされている。

 

論文はこちら、スライドはこちら

 

 

 


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