タイラー・コーエン 「経済危機の渦中にあるギリシャでよく読まれている本と言えば?」(2012年6月15日)/ デビッド・ベックワース 「不況が誘発する予想外の帰結 ~過酷な時期は、創造性が迸(ほとばし)る時期?~」(2009年2月27日)

景気が悪いと、ショーペンハウアーの人気が高まって、創造性が迸(ほとばし)る?
画像の出典:https://www.ac-illust.com/main/detail.php?id=23767457

経済危機の渦中にあるギリシャの書店で働く店員によると、経済学がテーマの本だとか日曜大工のガイドブックだとかの売れ行きが好調だという。スリラー(ホラー)小説や哲学の本で現実逃避させてくれる類(たぐい)も同じくらい人気だという。哲学の本でいうと、アーサー・ショーペンハウアー(Arthur Schopenhauer)の作品が特に人気だという。ショーペンハウアーと言えば、独自の悲観主義で知られており、人間の経験は合理的でもなければ理解可能でもないという信条の持ち主として有名だ。

全文はこちら。情報を寄せてくれたアッシャー・メイヤー(Asher Meir)に感謝。

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タイラー・コーエン(Tyler Cowen)[1]訳注;コーエンの指摘については、本サイトで訳出されている以下の記事で概要が読める。 ●タイラー・コーエン … Continue readingダニエル・ドレズナー(Daniel Drezner)がそれぞれに指摘し合っているが、今回の不況の影響があちこちに予想外のかたちで表れているという。「まだ他にもあるぞ!」と声を上げているのは、ナショナル・パブリック・ラジオ(NPR)

過酷な時期というのは、往々にして創造性が迸(ほとばし)る時期でもある。雇用の安定が保障されている人なんて誰一人いなくて、もしかしたら家を失う可能性が誰にでもあって、何をどうしたらいいのかが誰にもわからなくなると、アーティストの出番が回ってくる。

「過酷な時期が続いてストレスが溜まってくると、大声で叫ぶ必要が出てきます。アートっていうのは、叫びを表現する手法の一つなんですよ」と語るのは、テンプル大学で英文学を教えているマイルズ・オーヴェル(Miles Orvell)教授。「今まさに我々が体験しているような厳しい時期には、表現文化が面白いかたちで花開く可能性があるんですよ」。

どう転ぶか楽しみにしたいところだ。


〔原文:“The Greek countercyclical asset”(Marginal Revolution, June 15, 2012)/“Another Unexpected Outcome of this Recession: More Art”(Macro Musings Blog, February 27, 2009)〕

References

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1 訳注;コーエンの指摘については、本サイトで訳出されている以下の記事で概要が読める。 ●タイラー・コーエン 「景気後退が誘発する社会変化」(2009年2月1日)
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