タイラー・コーエン「ハーバードの運営費」

[Tyler Cowen, “The cost of running Harvard,” Marginal Revolution, August 27, 2017]

ブルームバーグ・ビジネスウィーク』誌の8月28日号から:

  • 給与・賃金:18億ドル
  • サービス購入(配膳,警備など):5億8300万ドル
  • 慈善・寄付:5億3000万ドル,学部プログラムからの歳入にほぼ等しい
  • 減価償却:3億3800万ドル
  • 不動産(リース,各種施設など):3億4500万ドル
  • その他(下請け,出版):3億2300万ドル
  • 各種必需品・備品は2億5700万ドル,奨学金が1億4200万ドル,債務利子が2億3500万ドルで,さらにもっと少額の項目として旅費,広告,送料がつづく.
  • 運営費総額は47億ドルだ.このうち,学部生たちの払う学費が 6.4 パーセントをまかない,大学院の学費が 11.2 パーセントをまかなっている.

以上は Kyle Stock による記事からの引用.オンライン版には見つからなかった.(ぼくは〔執筆陣の1人なので〕偏った情報源だけれど,新しい購読制の『ブルームバーグ・ビジネスウィーク』は一貫してすばらしい.) 規模を拡大しようとするときに生じる問題の1つは,もちろん,ハーバードがいつでも寄付者の質とリソースをやすやすと拡大できるわけではないという点だ.「我々の知るハーバード」は,現在の寄付者たちが支えられる規模がせいぜいなのかもしれない.それに,「我々の知るハーバード」が好んでいるのは…「我々の知るハーバード」であってなにかいまとちがうハーバードではないのだろう.

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