タイラー・コーエン 「運勢を変える簡単な方法」(2013年7月12日)/「威厳を身にまとう簡単な方法」(2012年12月4日)

運勢を変えるのも、威厳を身にまとうのも、意外と簡単なようだ。
画像の出典:https://www.photo-ac.com/main/detail/26284749

日本では、手相占いが運勢(未来)を占う手段の一つとして今でも高い人気を誇っているが、運勢を変えるための意外な方法が見つけ出されてもいる。実にシンプルな方法だ。手のひらに刻まれている線を書き換えるのだ。そうすれば、手相が変わるから、運勢も変わるというわけだ。 やるべきことと言えば、手相術の基礎知識を身につけている腕利きの形成外科医を探し出すことくらいだ。後は、その医者にすべてを委ねればいい。あるいは、自分好みの魔法をかけてもらいたければ、自分で手のひらにペンで線を引いて、電気メスでその線をなぞってもらえばいい。

全文はこちらロバート・マリティネス(Robert Martinez)から教えてもらった記事だ。他にも興味深い話がいくつか語られているが、引用するのは控えておこう。

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・・・(略)・・・しかしながら、口ひげは全員に平等に生えてくるわけではない。そのため、中東地域では、申し分のない口ひげを手に入れるために、手術を受ける男性の数が増えている。

トルコで形成外科を営むセラハッティン・トゥルナイ(Selahattin Tulunay)氏によると、この数年の間に口ひげの移植手術を受ける患者の数が急増しているという。今では月に50~60件の移植手術を行っているほどだという。患者のほとんどが中東出身者で、医療観光目的でトルコまでやって来ているという。

トゥルナイ氏によると、患者の間で人気なのは濃い口ひげとのこと。口ひげが濃いと、分別があって威厳があるように見えると感じているらしい。

トゥルナイ氏は語る。「若く見えたり幼く見えたりする男性たちは、老けて見られたいと考えているようです。老けて見られたいというのは、老練で賢く見られたいということですが、そのためには口ひげが絶対に必要だと考えているようです。口ひげは、一流の証と考えているみたいなんです」。

全文はこちら。マイケル・ウェルハウス(Michael Wellhouse)から教えてもらった記事だ。 ところで、口ひげは担保にもなるらしい。

中東の格言や伝承では、男性が口ひげに誓って約束したりする。口ひげがお金を借りる時の担保として使われることもある。相手への罰としてその相手の口ひげを剃るという手段が取られることも時にある。

〔原文:“The culture that is Japan markets in everything Newcomb’s paradox edition”(Marginal Revolution, July 12, 2013)/“Mustache markets in everything”(Marginal Revolution, December 4, 2012) 〕

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  1. 威厳とかいう以前に、中東系ではヒゲのない男はゲイ認定されやすく社会的に迫害されるという状況があるはず。援助関係者がよく悩むところでもあります。

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